窃盗罪が強盗罪という刑事事件に発展、弁護士が必要に?

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第1部~事件の発生~

これは、都内でフリーターをしている26歳の男性、物尾 盗人(ものお とるお)さんにまつわる話です。物尾さんは、日々コンビニでアルバイトをして生計を立てている男性です。

ある日、物尾さんがスーパーに買い物に行くと、国産の牛ロースが200g、3000円で売られていました。そのお肉を無性に食べたくなった物尾さんですが、財布を開けても2000円くらいしか入っておらず、お肉には手が届きません。ただ、物尾さんはどうしてもお肉が食べたくなってしまい、「少し盗んでもばれないか」なんて思い、お肉のパックをこっそりと自分のバッグにいれてそのままスーパーを出ようとしました。しかし、物尾さんがバッグに入れる様子をスーパーの店長はしっかりと見ていました。そこで、店長は「待ちなさい、君なにか盗んだでしょ!」と物尾さんに声を掛けました。突然声を掛けられて怖くなった物尾さんは後ろを振り返らずに走って逃げました。店長は物尾さんを追いかけ、なんとか逃走を食い止めようと物尾さんの肩を掴みましたが、必死になっていた物尾さんがその掴んだ手を振り払ったため店長はその場で転倒して怪我をしてしまいました。しばらくして警察に捕まった物尾さんですが、物尾さんには何罪が成立するのでしょうか。

第2部からは、物尾さんに何罪が成立するか解説を交えつつ、検討していきます。

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